ヨガは、オーバーストレッチじゃない

時々「ヨガはオーバーストレッチ運動だからあまりよくないですよ」ということを言われる方に出会ったり、他の人から聞いたりすることがあります。そういうことを聞いた時まず一番に思うのは「その方は多分、自分の心身や筋肉の普遍的な潜在力の高さを体得してないのでは?」ということです。

肩書きや経歴、知識などは多く持っていて、色々な人の症状に接して対応する技術や知識の蓄積は多いのかもしれないですが、この世でもっとも本質的な自分の心身の普遍的な潜在力を深く体得してない、頭では知っているが自分の身体の奥では体得していないと、よく感じることがあるのです。

自分以外の人の身体の様々な症状を何千何万どれだけ見てきても、多くの知見や科学的データを持ったり知っていたとしても、自分自身の身体の潜在力を深く知らなければ、他の人の持つ普遍的な潜在力というものは分からないものです。

この、人が持つ普遍的な潜在力のスゴさを端的に表しているのが、世界中でヨガ(常温ヨガ)を正しく、無理せず、気長に、思いっきり楽しみながら、コツコツ継続している方たちです。オリンピック選手やプロ競技選手など超人的能力を持っているのではなく、ごく普通な老若男女を問わない一般市民の方たちが、とてもイキイキとして、素晴らしい強靭性と柔軟性を持ち合わせて、高度なポーズを取っている姿を僕は世界中で幾度も目の当たりにしてよく驚き感動してきたものです。

そういった経験を積んで15年経った今、痛感しているのが、指導させていただいた多くの方や自身の身体にも同様の強靭性と柔軟性が持てることを確認できたがゆえに、持って生まれた人の本来の力とはこれほど素晴らしいのか!ということです。

ヨガはすでに圧倒的大多数の日本人が知ったり経験していたり、コマーシャルでも多くヨガの姿を見かけるなど大変な人気があります。そして世界中では随分昔から日本以上に絶大なる人気を持ち、多くの老若男女に愛され続けています。オーバーストレッチで危険ということであれば、これだけあらゆる人種の老若男女を問わない多くの人たちから支持されることは絶対にないという事実が厳然とあります。

ヨガでオーバーストレッチで怪我をするのは、まだ体力的な基礎ができてない方、心身バランスが崩れてる方などが無理した時や、体力気力が落ちてる時に無理しすぎたりした時に発生することがほとんどです。僕自身、早く上達したいと思い、焦って、確かな基礎体力がないままに高度なポーズに挑んだ時は痛めたことがよくありました。

我々の抱く約600個の筋肉は、慌てず、無理せず、鍛え、伸ばし、少しづつ鍛錬を積み上げていけば、スゴイ能力を発揮するものです。ヨガ(常温ヨガ)の上手な人たちがとるポーズ(これ絶対私には無理〜!!というようなポーズ)は、生まれつきの障害・特定の怪我病気などがないかぎりは、誰しもが無理せず適切に継続すればできていくものでありオーバーストレッチでも危険でもありません。60歳でも70歳でも年齢なども関係ありません。年齢に応じた動きを積み重ねていけばいいだけです。

一人でも多くの方に、自身の筋肉の持つ潜在力のスゴさと素晴らしさ、そしてそれを知った時のこの世で最高の喜びや味わいを知ってほしい・・・いつもそんなことを思いながら六甲山中をうろつき自然界の原理原則の世界に身を置き続ける毎日です!