NoBU STYLE>北欧デンマーク(DENMARK)・デザイン力&競争力の高さのルーツをたどる旅 in オーフス(ARHUS)
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デンマークで、フリースクール・公立小学校・テキスタイル専門学校・エグモントホイスコーレン・オーフス建築大学・Kolding工業デザイン専門大学など、色々と見てきました。初めての北欧の国デンマークで感じたこととは?世界競争力ランキングで4位(日本は12位)の実力の元とは?


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デンマーク

長女の通うラーンネットグローバルスクールは、
デンマークの教育思想を元に設立された学校。

ぼんやりとであるが私自身一度は行って、この目で
デンマーク・北欧というものを確かめたかった。

デザインと建築が大好きなので、色々と見てみたい。
有名なレゴの本社もある場所。

そんな折、チャンスが訪れた!これは行くしかない!
日本で前もって、デンマークの達人を紹介してもらい、
コンタクトを取り、いざ出発!

翼の下にデンマークの地が見えてきた。
さあ、何が待ってるだろう?
コペンハーゲン国際空港

ヨーロッパのハブ空港の一つ。地名から
カストラップ空港とも呼ばれています。

ゲートをくぐった瞬間、唸らされたのは、
圧巻と言うべき周囲にあるモノの
デザインの質の高さ。

シンプルだけど、考え抜かれた
心地良いデザイン。

建物・乗り物・etc・・・さすがはデザインの国。

イイ予感がしてきました。
第二の首都・オーフスヘ

今回の旅のコーディネーターは、デンマーク在住の 片岡氏。
ラーンネットのナビゲーター堺氏より紹介。

デンマークと日本の福祉・教育の架け橋として、
日本人で真っ先に名前が上げられる方。

オーフスにあるエグモントホイスコーレンの講師を
勤める傍ら、来日して講演したりと著名な方。

電車に乗ると周囲は夏休みを終えた学生がズラリ。
日本人は私一人だけ・・・ヤバイ!話しかけられそうだ!
私がパソコンを触ってる姿を、興味深げに見ています。

時おり話しかけられるので、つたない英語で何とか返答。
ドキドキしっぱなしの冷や汗電車タイムでした(^_^;)
エグモントホイスコーレン Egmont Hojskolen

デンマークで発祥したフォルケホイスコーレン
(国民高等学校)の一つ。 18 歳以上の
成人を対象とした寄宿制のフリースクールです。

障がいのある生徒と障がいのない生徒が
共同生活をして学ぶユニークな学校です。

片岡氏はここエグモントで講師を務めています。
常時日本からの生徒が数人いるということで、
私が行った時も、若い女性二人がいました。

話を聞いてると、福祉先進国でいかに学ぶか
という真剣な思いをもっており、若い子でも
こういう考えを持って学びに来てるんだと、
何だか安心してしまいました。

最近の日本って、オチャラケで楽しかったら
何でもイイヤみたいな風潮がありますが、
そんなこととは無関係に、真摯にデンマークで
学ぶ彼女達には大いに賛同できました。

学校施設も、コンピュータールーム・芸術ルーム・
体育館・ヨットハーバー・各種宿泊施設など、
広大な敷地に素晴らしい施設が整ってます。

こんなステキでおおらかな場所で学べるなんて
うらやましいなと素直に思いました。


どこかで見た風景

朝起きて、食堂に行くと生徒達がぞろぞろと
集まってきてました。セルフスタイルの朝食タイム。
障がい者と健常者が溶け込み、にぎやかな1日の始まり。

朝から夕方までみんなの色々な学校生活の様子を
見ながら、何だかどこかで見たことあるなあと・・・?

思い出したのは、富山県にある「このゆびとーまれ」。
この施設はデイサービス施設ですが、その常識を
覆す場所。老人だけでなく、子供・障がい者・健常者
など、とても幅広い人々が集う施設。

素晴らしい理念を持ち、人生すべてをかけておられる
惣万さんという方が運営。惣万さんのお姿にはただただ
感動したものです。

最近日本全国で、お金儲けのことだけを考えた浅はかな
デイサービス施設が乱立してますが、そういう所の経営者は
一度このゆびとーまれを見てみるといい。自分のしてることが
恥ずかしくなることでしょう。

デンマークと日本の違いはあれど、その雰囲気は
とても似ています。互いに相手のことを認める・
人には色々な考えがあることを知る・互いに助け合う
・障がい者と健常者が共同生活・幅広い年齢層の人々。

その日常はとても忙しく、大変な苦労が伴う時も
あるでしょうが 、ぜひとも応援していきたいと
思います。これからの私の人生は、これらの
人々を国境など関係無しに応援していくことが、
とても重要だと考えています。

ERIKS MINDE EFTERSKOLE

ここはテキスタイルの学校。学校経営に携わるヘレさんは
デンマーク国内外で活躍するテキスタイルデザイナー。
ラーンネットにも来たことがあるので、長女はどんな人か
知ってます。

テキスタイル・デザインとは、手織から機械生産、
また手染、機械染やプリントまで含めた、
織物デザイン全般のこと。

学校内外の施設をまずは拝見。それからお部屋で
フリートーク。色々なことを教えていただきました。

私はテキスタイルに関する知識をほとんど持ち合わせて
いなかったため、初めて聞くことばかり。

長期的観点に立って、生徒達を自主的に学ぶ方向へと
導く指導方法に、日本には少ないものを感じました。

うわついた考えが無く、地に足をつけて人にとって何が
大切かを良く見極めて行動する。ここだけが特別ではなく
国全体がそういう方向にあるのかなと感じました。



Designskolen Kolding 工業デザイン専門大学

ここはデンマークだけでなくヨーロッパ全体でも
最高のレベルという、工業デザイン専門大学。
グラフィック・テキスタイル・ビジュアル・メディア
など、最長5年にわたり基礎から上級レベルまでを
徹底的に指導されるところ。

卒業生は、レゴなどの世界的有名企業で活躍したり、
個人の力を発揮して有名デザイナーになったりと、
その人材輩出の力はとても高いそうです。

低学年のうちは与えられた課題をこなしながら、
デザインの歴史から始まる基礎を徹底的に学び、
高学年になっていくたびにそのポジションでの
最高のパフォーマンスの発揮を求められるそう。

各フロアごとにそのセクションが分けられており、
どこもとても開放感に溢れています。すべての
セクションを見せてもらいましたが、そこに
備わる設備もパーフェクトと言ってもいいくらい、
あらゆる設備が揃ってます。

ここでセンスに満ち溢れた若者が、真剣に5年間
学んだらどれだけスゴイ人が出てくるだろうと
思わされる場所です。

また個人のパワーの少ない人でも、ここで5年間
真剣にやり通したならば、企業の即戦力としても
申し分ないくらいのレベルの人材には、最低でも
なってると感じました。

自然のパワーを抱き、長期的視点で国家と連携して、
最高にレベルの高いデザイナーを毎年生み出していく、
この大学にはとても学ぶところがありました。

日本はこの長期的視野に立つ観点を見失って
しまってるのがツライところ。政治家とか見てると
バカバカしくなるけど、そんなのはほっといて、
世界に謙虚に学ばねばと痛感しました。
ベスターマーク公立小学校

ここは公立小学校。豊かな緑に囲まれた開放的で
デザインされた校舎に、これが公立小学校なのかと
驚きました。

教室も、アート教室・インターネット教室・映像スタジオ・
図書室など、最新設備を備えています。

オジャマしたのは4年生クラス。クラスの人数は8人。
公立学校でも日本とは違い少人数です
(ラーンネットは同じくらいですが)。



ラーンネットと同じ??

女性の先生が教える授業を30分近く見学。
まず生徒全員が、どこから来たの?
何しに来たの?とドンドン質問してきます。

私は、「私の娘が日本で君たちと同じような環境の
学校に行ってるので、今日はデンマークの学校とは
どんな所かを見に来ました。」と返答。するとみんな
納得して授業が始まりました。

生徒の中には、イタズラ大好き小僧・オテンバな
女の子・おとなしい子・・・など、日本と同じで
色々なタイプの子がいます。

印象的だったのは、どの子も自分の意見をしっかりと
持っておりそれを臆することなく発言することです。

先生も、分かる子には要点だけを、分かるのが遅い
子には分かるまで丁寧に教えます。勉強そっちのけの
イタズラ小僧たちには、「ちゃんとやらないなら、私の熱い
キスをあげるけど、どうする!!」と怖い声で一言。

小僧たちは途端に静かになり勉強を始めました。国は違っても
人の根本はあまり変わらないものだとよく分かりました。

そうして授業が続く中、私はずっと考えてました。何だか
この雰囲気って見たことあるなあと・・・。そう!これは
ラーンネットそのままじゃないかと思ったのです。

生徒の自主性を尊重する先生・自分の意見をしっかりと
発言する子供たち・豊かな自然環境の中で学ぶ・
開放的な授業・少ない人数・・・など。

どれをとってもラーンネットそのままなのです。
この時にラーンネットがデンマークの教育を
モデルに始まった意味を真に理解することが
できたのです。

公立所学校の素晴らしく豊かな環境と、自立を
手助けする先生の仕事ぶりにも大いに得るところが
ありました。

それにしてもイイ環境だなあ。

他にも、オーフス建築大学・etcなど、数多くの場所を見て感じることができました。日本にいる時は分からなかったけど、聞くと見るとでは大違い。デンマークも国内には極右政党が躍進して、外国人排斥などの諸問題を抱えていますが、それでも日本より圧倒的な国際競争力を持つことは、必然の結果であると確信しました。

自立・助け合い・デザインの質の高さ・長期的視点・互いを認める・自然を大切にする・シンプルで豊かな生活・・・など、現代日本の人々が忘れ去ってしまおうとしてることを、今も大切にしています。

多くの新しい出会いを作っていただいた片岡氏とラーンネットの堺氏には、感謝の気持でいっぱいです。私の愛する北海道と気候と風土も似ており、素晴らしい場所でした。次回は周辺の北欧諸国(スゥェーデン・フィンランド・ノルゥェー)も含めて再度訪問する予定です。

世界は知らないことだらけ、私は井の中の蛙。このままではいけません。どこの国でもキレイごとだけではすまない、汚く汚れた世界もたっぷりとありますが、そういうことも知った上で、私は謙虚に学び自分の心地良いと思える所で、楽しく生きていきたいと強く思い、これからも前向きに明るく行動していきます(^^♪